ダリルやソーヤーが地位を爆上げしたレッドネックってなんぞね

ダリル好きですか?そうですか。

では「レッドネック」って言葉をご存知でしょうか。

レッドネックとは

レッドネックとは、アメリカ南部(とくにアパラチア山脈近辺)の貧しい白人をさす差別用語です。
農場で働く人が多く、強い太陽に照らされて首筋が赤く妬けているイメージがあるためレッドネックと呼ばれています。

奴隷制時代の名残りか差別的で、旧時代的に信心深く保守的。そして強い訛りがあります。
ブッシュ大統領(Jr)が独特の南部訛りで話していましたが、
ウォーキング・デッドの世界も登場人物の多くが南部訛りで話しています。

ウォーキング・デッドはジョージア州(原作ではケンタッキー)で展開されています。
ジョージア州は典型的な「レッドステート(保守派。貧しい人が多い地域に偏りがち)」で、
古き良きアメリカを象徴する保安官のリックやリスなんかもいかにもといった登場人物なのです。

なかでも、南部を象徴する、いかにもな登場人物が、粗野で野性的なウォーキング・デッドの人気キャラクター、ダリルなのです。

ダリルとソーヤーが興した新しいジャンル「レッドネック・ジェダイ」

突然ですが、LOSTも見た方の中には、ダリルとソーヤーの間に多くの共通点を見出した方もいるのではないでしょうか。

2人ともはじめは差別的な発言をする嫌な奴でした。
でも、グループの中で能力を発揮しだす。それも嘘をつくとか、狩猟とか、元の世界ではあまりありがたがられる機会が少なかった能力で。
接していくうちに、言葉は悪いけど実は心に傷を負ったイイ奴だということがわかっていく…

レッドネックであり、狩猟などに慣れていることがグループを救う。
レッドネック社会で育ったために心に傷を負っている。
一見レッドネック的な嫌な奴だけど実はイイ奴だった。

そしてだからこそ人気キャラクターになる。

この2人はレッドネックキャラクターを一躍人気にしました。
そしてこの2人に代表されるレッドネックキャラクターが「レッドネック・ジェダイ」と呼ばれるようになったのです。

このよいステレオタイプまみれのキャラクター作りは、
主要視聴層に、慣れない人種を売り込むために古くから使われてきました。

昔からよく登場するのは、白人主人公を精神世界へといざなう「アジアン・ゼンマスター」、そして主人公にファッションと恋のアドバイスを与える「ゲイ・ベストフレンド」
近頃多いのは白人主人公が尊敬する「マジカルネグロ」

新しいジャンルとして、野性的な能力と皮肉交じりの優しさで主人公を補佐する「レッドネック・ジェダイ」が生み出されたのです。

まとめ

LOST、ウォーキング・デッドともに、最大の魅力は、違う背景で出会った、違う人種の人たちの間に家族のような情が芽生えていくところだと思います。
登場人物たちが「元来差別心の強い人たち」であったととらえるとこの面白さはより際立つ。
そのために投入されたのが彼ら「レッドネック・ジェダイ」です。

差別の多い地域で育った彼らが、バックグラウンドから染みついた差別に負けないほどの愛情をもってグループを支える姿が感動的なウォーキング・デッド。シーズン8の展開も楽しみです。

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