おもしろかった度: ★★★★☆
笑えた度: ★★★★☆
爽快感得られた度: ★★★★☆
また見る度: ★★★☆☆
人に薦めたい度: ★★★★☆
オーバー35のオタクなら、スパイダーマン:ホームカミングなんて、「見てたまるか!」という気持ちになったハズ。いや、ならないかも。ぜんぜんなってなかったらすんません。
ではなぜ私がそう思ったのかというと、それは初代スパイダーマンへのこだわりゆえ。
ボンドにしろ、スーパーマンにしろ、人気のヒーローには必ず、「●代目じゃなきゃ許せない」勢がいる。そして私は初代スパイダーマンじゃないと許せないガチ勢。
初代スパイダーマン。トビー・マグワイア。元から大好きな俳優でした。
「サイダーハウスルール」「シービスケット」「グレート・ギャッツビー」。どの作品でも、何も言わずとも、その場の空気に感情を染み出させて、彼ならではの自然体な空気に染め上げる。彼は素朴な青年の役があっていました。
そんな彼がスパイダーマンですよ。最初は驚いたと同時に「そう来たかーーー!」と膝を叩きましたね。膝を。若い人はしらないかもしれませんけど、アラフォーはそういうことしてたんですよ。
そしてそして、トビー・マグワイアのスパイダーマンは期待を裏切らない素晴らしさ。必要以上の演技をしなくても、ダサくて、不器用で、ノリがよくて、等身大でした。
「知らなかったかもしれないけれど、ずっと隣に住んでたんだよ」とメアリー・ジェーンに話しかける場面。
絶体絶命の場面で正体がバレ、「2人とも生き残れないかもしれないから今言うけれど」と告白する場面。
ヒーローものでありながら、キュンキュンする青春ドラマでもありました。
でもトビー・マグワイアはいつまでも若くはない。スパイダーマンは永遠に若くても、トビーは年を取る。
スパイダーマンは代替わりしてしまった。
2代目アンドリュー・ガーフィールド。見た瞬間に怒りの咆哮をあげたのは私だけではないはず。
なんだこのイケメン?
ダメじゃん、ダメダメじゃん、何してもイケてるじゃん。白衣着せてもメガネかけてもイケてるじゃん。イケイケじゃん!
スパイダーマンってのはな、スパイダーマンってのはなぁ。
男の子の変身願望の現れなんだよ!
スクールバスに悪気なく本気で忘れられて置き去りにされてしまって、それを「別に困ってないし」みたいな真顔で追いかけるレベルの残念な男の子がな、
モデルになっちゃうような最高の女の子にな、
婚約者のイケメンパイロットを捨てさせて自分のところに走ってくるような恋がしたい・・・!
そんな初期ドラえもん時代から繰り返されてきた少年の変身願望の極みなんだよ!!
それがなぁんだぁ~このシュッとした男はぁ~
イケメンはイケメンオーラ消しなさいよ!スパイダーマン初めて知った人かい!
「モンスター」で美貌を完全消去して見せたシャーリーズ・セロンを見習いなさいよ!
で、私はアメスパが許せなかったわけですよ。
だからもう2度とスパイダーマンは見ないと思っていました。
トビーが子どもを作ってその子どもが出演するとかレベルじゃない限り見ないと思っていました。
そんな時あるオタク同士に言われたのです。
「今度のスパイダーマンは、ほんとにスパイダーマンだ。」
え?今度のスパイダーマンはほんとにスパイダーマン?見てやろうじゃないか。
前置きがだいぶ長くなりましたが、そのレビューをします。
Contents
テレビ放送はカット祭り
と、その前に。
先日テレビ放送された「スパイダーマン ホームカミング」を見たという人。カットされまくってましたよ~~~! ちょっとでも本編に関わらないところはカットカットカット祭り。笑えるポイントが大幅削減。中には「ここカットするとストーリーわかりにくくない?」ってとこまでカット!
テレビ放送で見ちゃった人は、少し時間置いてまたぜひ動画配信サービスで見てみて!
というか、今回の件でつくづく、映画は「ノーカット!!!!」か「ディズニー」以外はなるべく動画配信サービスで見た方がよいと痛感。だいたいテレビ放送される映画は動画配信サービスにあるので。
ではレビュー。
「スパイダーマン:ホームカミング」レビュー
まず全体的な評価ですが、◎でした。
単純に楽しめました。映画としてベリーグー。トム・ホランドはほんとにトビー・マグワイア以来のスパイダーマンでした。本名の地味さもいいですね。今後スパイダーマンを選ぶときは本名も考慮に入れてもらいたいものです。
だいたい同じトムにしたって、トム・ハンクスはトム・ハンクスらしい感じだし、トム・クルーズはトム・クルーズらしい感じだし、名は体を表すんですね。しらんけど。
とにかく、トム・ホランド演じるスパイダーマンはおそらく前よりさらに若返って15歳。映画の中で、トニー・スタークが「今ティーンエイジャーと話してるから」と言う場面がありますが、うまくニュアンスを訳すなら「今中二と話してるから」って感じです。
今回のピーター・パーカーはダサいに加えて中二病大全開。スパイダーマンのトレードマークである、戦いながら繰り出される「スマートマウス(軽口)」も、軽口というよりは、幼児が「あのね、あのね、」とまくし立てている感じに近いものがあります。
初代スパイダーマンのように、途中でベンおじさんを失って使命感に目覚めることもなく、メイおばさんもだいぶ若く、全体的に軽い雰囲気が流れています。
初代スパイダーマンにあったようなストーリーの巧みさや重さはありません。これは完全に別物として見るべきです。今回のスパイダーマンはあくまで明るく愉快なマーベルユニバースの住人で、連撃で繰り出される笑いとともに見るべきものです。
ヒロインの今後の活躍に期待が高まる!
1つ巧みだと思ったのが、ヒロインの役どころ。ここはちょびっとネタバレになってしまいますが・・・
始終ピーター・パーカーは、上級生のリズに片思いをしています。物語はいかにもリズがヒロインかのように見せかけて進みます。実際リズは昔のヒロイン像そのまま。お嬢様で、悲劇を背負っていて、まじめで賢くて可憐。
が・・・そこに度々する、ピーターと同じくらいダサくてお友達のいない少女ミシェル。演じているのがゼンデイヤです。
ゼンデイヤって時点で、視聴者はほぼほぼこっちがヒロインになりそうという予感があると思いますが、物語はそんな空気は微塵も見せずに進んでいきます。
ストーリーの最後にリズは退場。クイーンズからは地の果てほど遠いオレゴン州に引っ越してしまいます。
そしてゼンデイヤ演じるミシェルがこんなことを言いだします。「私のことはMJって呼んで」
MJ。メアリー・ジェーン!
ラストのラストに至ってメアリー・ジェーンが正体を現すという仕掛けに鳥肌が出ました。
それにしても。なぜ素直にメアリー・ジェーンとしなかったのでしょうか。このおもしろい演出のためかもしれませんが・・・。
ゼンデイヤは、誰もが「白人向け」と言われている役のオーディションに敢えて出るのだとか。今回黒人シンガーが抜擢されて話題になった実写版リトルマーメイドにも名乗りを上げていたんだそうです。
メアリー・ジェーンも、本来は赤毛の白人ですが、ゼンデイヤはそこに敢えて、「こんなメアリー・ジェーンもありじゃない?」と提案したのだそうです。
結果出来上がったメアリー・ジェーンは従来のイメージを大きく覆すものでした。従来のファンの心情を考慮して名前をミシェルと改めたのかもしれません。
正直言って非モテタイプのメアリー・ジェーンにははじめ驚きでいっぱいでしたが・・・よかったと思います。
ディズニーが従来の王子様像を払しょくしようとしているように、ヒーローものも、従来の賢くてきれいなヒロイン像から脱却するタイミングなのだと思います。
とは言っても、メアリー・ジェーンです。スパイダーマンの数人いるヒロインの中でも特別な存在。
原作スパイダーマンは、もちろんメアリー・ジェーンを長く愛していました。
でも、連載があまりに長くなるうちに、読者にも飽きが出てきます。
そこで、てこ入れが入りました。ヒロイン交代です。
でもピーター・パーカーが、あんなに一途に想ってたMJ以外の女性に目を向けるなんて考えられません。そこでマーベルはピーターにMJを忘れさせました。敵の攻撃により忘れてしまったのです。
だからスパイダーマンには恋人が何人かいますが、中でもMJは別格の存在なのです。
アメイジングスパイダーマンの時のように他のヒロインを採用してもよかったところ、MJにしたということはやっぱり、これから運命の恋が始まるのだと期待しています。まだ子どもな2人が、次の作品でどんな風に成長しているか楽しみです。
以上、MJと書くとどうしてもマイケル・ジャクソンばかり連想してしまいますが、今後のヒロインの活躍が楽しみと言う話でした。
「スパイダーマン:ホームカミング」を見逃したなるクランクイン!ビデオへ
「スパイダーマン:ホームカミング」は現在Netflixやクランクイン!ビデオなどで配信されています。
テレビよりもカットがないし、CMもないし、好きな時に見られるので、ダンゼン映画は動画配信サービスがおススメです。
そこで今回はクランクイン!ビデオで「スパイダーマン:ホームカミング」を見る方法をご紹介します。
あんまり聞きなれないサービスですが、ネットフリックスやAmazon prime ビデオの仲間です。その2つで言えばAmazon primeビデオに近いと思います。月額料金を払い、その中で見放題で見られる動画があったり、プラスアルファでお金を払ってレンタルして見られる動画があったり。
クランクイン!ビデオなら新作映画が無料で見られる?料金とポイントシステム
クランクイン!ビデオはプランによって異なりますが、一番安いプランは月額 518円~ (税込)です。
クランクイン!ビデオの大きな特徴は、毎月付与されるポイントです。
「新作映画は見放題に含まれず、ポイントを使って見てね。
でも、毎月ポイントはこっちから付与するから、その範囲内で新作だって見られるよ」
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クランクイン!ビデオの無料お試し期間について
クランクイン!ビデオ ならば、加入後自動で 14日間の無料お試し期間になります。最低利用期限はなく、期間内に解約すれば完全にお金がかかりません。
しかも、今この無料期間中もポイント付与を行っているようです。これはかなりお得。
プリペイドカードもコンビニで売っていますが、クレジットカードがあると申し込みがスムーズです。無料お試し期間だけ利用したい場合でも、一応クレジットカードの登録は必要なので、(継続利用する場合そのままそこから引き落としになるため)あらかじめご準備ください。
クランクイン!ビデオをテレビ画面で見る方法
なお、インターネット環境があればどこでも見られるので、パソコンとWifiさえあれば視聴できますが、やっぱりテレビ画面でゆっくり見たいですよね。
クランクイン!ビデオはスマートテレビに対応しています。ご利用のスマートテレビで、クランクイン!ビデオのアプリがあるか確認してみてください。
もしもなければChromeCastで接続が可能です。
そもそもビデオ・オン・デマンドって何?流行ってるの?
ビデオ・オン・デマンドはここ数年、日本でも契約者が急増しており、2019年現在では17%の家庭が何かしらのビデオ・オン・デマンドに加入しているそうです。(参考サイト:https://japan.zdnet.com/release/30299626/)
アメリカではすでに50%の近く加入率があり、さらに複数契約が当たり前となってきました。数年後には、どの家庭にもテレビやスマホがあるように、日本でもビデオ・オン・デマンドに加入しているのが普通という時代になると思います。
まとめ
うちは常時Amazon プライムビデオ・Netflix・Huluに加入しています。たまにdTVやU-NEXTも利用しますが、主にこの3つです。この3つがあれば、見たいものはだいたいなんでもそろっているからです。
見たいものがない時は休会し、気になるドラマや映画が入ったらまた再開する、ということを続けて、月々2,000円前後で大量のドラマや映画を見ています。
このように、いくつかのビデオ・オン・デマンドと契約して、その時のライフスタイルに合わせて利用したり利用停止したりすると、とても充実します。これがしやすいように、どこのビデオ・オン・デマンドはサービスストップと再会がスムーズになっています。