『ザ・クラウン』はどこまでフィクション? 精神病院に入院していたいとこたちは実在したの?

『ザ・クラウン』、シーズン4に入ってますますおもしろいですね!ダイアナ妃も登場し、誰もが「実際はどうだったの?」という内容がどんどん紹介されて行っています。

『ザ・クラウン』といえば、毎度気になるのは「どこまでが史実?どこまでがフィクション?」という点。

これに関してはマーガレット王女演じるヘレナ・ボナム・カーターも、「どこまでフィクションか視聴者に明らかにすべき」と発言したとあり、かなりフィクションが入っていると思われます。

その中でも第7話はショッキングな内容でした。

なんと、エリザベス女王の母方のいとこたちが死亡したことにされて人知れず精神病院に入院していたという内容。

これは本当だったのでしょうか。もしそうなら、どこまでが本当でどこまでがフィクションなのでしょうか?調べてみました。

エリザベス女王の母方の家系

エリザベス女王の母はボウズ・ライオン家という、どちらかというとマイナーなスコットランド貴族の家の出でした。10人兄弟の下から2番目に産まれたのがのちのクイーン・マザーとなるエリザベス女王の母エリザベス。

クリーン・マザーの家系図

精神病院に入院していたのはクイーン・マザーの兄(ジョックおじさん)の娘たちです。5人いた娘のうち2人が入院していました。ちなみにその他の娘の1人は夭折、残る2人の娘のうち、アンはその後デンマーク王子と結婚しています。

なお、障がいの原因となった遺伝子を持っていたのはジョックおじさんの妻、フェネラだと言われていますが、事実、その姉妹のハリエットの7人の子どもの内3人がロイヤル・アールズウッド精神病院に入院していました。

入院していたいとこたちの存在が隠されていたのは本当?マーガレット王女はその存在を知らなかった?

さて、『ザ・クラウン』では、マーガレット王女がいとこのネリッサとキャサリンの存在を知り驚きます。彼女はその2人が死んだと聞かされていたからです。

このことについて、クイーン・マザーの弟であり、エリザベス女王の叔父にあたるデビッド・ボウズ=ライオン氏が反論しています。

彼が言うには、「マーガレット王女は2人のいとこの存在を知っていて、何度も話に上っている」とのことです。

さらに彼は、エリザベス女王の2人のいとこはちゃんと何度も訪問されて、忘れ去られてなどいなかった、と言っています。

参考:
https://www.thesun.co.uk/news/13356072/royals-frustrated-disabled-cousins-princess-margaret/

王室は2人のいとこの存在を隠していたという証言の内容

さて、このデビッド・ボウズ=ライオン氏の発言に対しては、反論もいくつかあります。

まず、ネリッサのお墓です。実際にネリッサのお墓の写真が残っています。それはTの字の板のようなものに、テプラらしきものでID番号と名前が貼られただけのものでした。文字は斜めに貼られています。

ネリッサのお葬式に参列した王族はおろか、家族もいなく、病院のスタッフだけで葬儀を執り行ったという証言が残っています。

 

もう1つ、彼女たちの生存が隠されていたと思われる証言があります。それは、1982年に有志がクイーン・マザーに彼女たちの存在を知らせる手紙を送ったというものです。
実際、その後クイーン・マザーから毎年クリスマスに、ロイヤル・アールズウッド精神病院に多額の寄付が送られるようになったと言われています。

これが本当なら、マーガレット王女はおろか、クイーン・マザーも彼女たちが生きているということを知らなかったということになりますね。

ロイヤル・アールズウッド精神病院はどんな場所だった?

ネリッサやキャサリンが入院していたロイヤル・アールズウッド精神病院はどんな場所だったのでしょう。

現在は閉館し高級住宅となっているそうです。こちらで売りに出されている物件が見られますが、ステキですね。

設立は1847年。ダウン症の名前のもととなっているダウン氏もここで働いたことがあるそうです。彼がこの病院の院長だった1855-1868の頃は、一部屋に15人が眠り、7人の患者に対してスタッフは1人。結核で亡くなる人も多かったそうです。

この精神病院の描かれ方に対して、実際にこの病院の関係者だった人たちからの意見がウェブに上がっていました

「病院はいつもきれいだった」
「歌声に溢れていた」
「虐待などなかった」
「愛と優しさに溢れる場所だった」
「50年代にそこで務めていたが、患者たちは自由に敷地内を歩き回り、パーティーもあって楽しかった」

という意見も多数ありましたが、一方で

「暴力を目撃した」
「70年代のころから徐々によくなった」
「スタッフが少なかったので仕方なかった」
「プライバシーはなかった」
「いい場所だったがやはり虐待もたまに起きていた」

という証言もありました。

なぜいとこたちは「死亡した」ことになっていたのか?

実際に王族の記録では彼女たちが死亡したことになっていますが、王室はこれに対して、彼女たちの母親のフェネラがvagueだったため、と説明しています。vagueとは、ぼんやりしている、ということ。

実は母親のフェネラは書類を間違えたり記載漏れしたりが多々あったのだと、1987年に彼女の孫がガーディアン氏に証言してます。

最後に

こちらのページには、母フェネラとともにいる、幼い愛くるしいネリッサの写真があります(4枚目の画像)。

母フェネラは1966年に亡くなり、その後は姉妹への訪問者も途絶えたようです。

ドラマの中ではエリザベス女王の父の戴冠を機に入院したとされていますが、実際はその数年後に入院したようで、玉座を守るためというよりは、夫に先立たれて他に方法が見当たらなかった母親の決断の可能性が高いようです。

『ザ・クラウン』に興味がある人にはこちらのドラマもオススメ!

『ダウントン・アビー』


1912年。男児のいないグランサム伯爵家にとって、跡継ぎで長女メアリーの夫となるはずだったいとこのパトリックがタイタニック号の沈没により死亡したことは、跡継ぎ不在の憂き目にあってしまうということだった。
これにより一家は、主人のロバートの死去とともに屋敷「ダウントン・アビー」を失うことになってしまう。

世界中で大ヒットした英国貴族&使用人のドラマ。
貴族のリアルな生活と事情が垣間見えるのはもちろん、あまりドラマや映画で見かけない、裏方としての使用人の生活もけっこうしっかり描かれています。

もちろん、名門のお家柄のドロドロした関係や感情がメインテーマ。

さらに注目すべきはその映像美!英国郊外の美しさが余すところなく映し出されています。

『ダウントン・アビー』はHuluまたはU-NEXTで見られます。

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『エカテリーナ』


ドイツの弱小貴族の娘ゾフィーは、ロシアの女帝エリザヴェータによって、自身の後継者の妃に指名され、ロシアに連れてこられた。
ゾフィーはロシアに溶け込もうと努力するのだったが、夫のフョードロヴィチは、後継者ができ自分が用済みになることを恐れ、ゾフィーとの結婚生活を拒むのだった。

ロシア史上最も人気のドラマの1つとなった本作品。数多くの愛人との愛憎劇や激しい政争を生き抜いたエカテリーナの人生を、ありったけに美化して描いています。
見どころは豪華絢爛な衣装やセット。本物の宮殿がセットとして使用されており、歴史や美麗な絵面が好きな人にはたまらない作品です。

漫画や映画などで女帝エカテリーナの人生におなじみの人も多いと思いますが、これはこれでまた違った解釈があって面白いと思います。というのも、こちらのエカテリーナは本当に美人だしけなげ。応援したくなるけなげなヒロインタイプなのです。

それにしても、さすがにおそロシア・・・内容がダークすぎてちょっと気が滅入るところも。そういう意味では「ちょっと美化しすぎじゃない?」というエカテリーナのルックスや衣装に救われる部分もあります。

『エカテリーナ』はHuluで見られます。

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